サンフランシスコの高品質を売りにしたチョコレートといえば、150年以上の歴史があるGhirardelli chocolate(ギラデリチョコレート)が有名で、サンフランシスコの定番土産です。逆にいえば、サンフランシスコの高品質チョコレート市場はあまり進化をとげてこなかった分野でもありました。しかし、ここ10年ほどの健康ブームの中、カカオ含有分の高いダークチョコレートが大人気になり、質の高いチョコレートを売りにする店が出現。どこの店も、前の記事に書いたサードウェーブコーヒーと同じく、産地からの直接の買い付け、シングルオリジン、小バッチでの生産を売りにしています。そんなArtisanal(職人的)なチョコレート屋の中で、今サンフランシスコで最もホットなのがDandelion chocolate(ダンデライオンチョコレート)。Missionにあるお店は、オープンキッチンならぬオープンファクトリーになっており、実際にチョコレートを生産している様子を見ながら買い物ができます。
(Credit: Daniel Zemans)
お店では、試食をして、気に入った産地のものを買うことができます。大体1枚8-10ドル前後と強気の値段設定ですが、好況に沸くサンフランシスコでは全く問題なく、売れに売れて常に品切れをおこしている状態です。私は昨年、コロンビア産の78%のダークチョコレートを気に入って買ったのですが、それ以降、いつ行っても同じものが見つかりません。小バッチでの生産で、今を逃すと次にいつ食べられるか分からない、そんな点も人気を博している理由かもしれません。
今回は、上記3つ(トリニダード、ドミニカ、マダガスカル)のチョコレートを購入。私はあまりチョコ好きではなかったのですが、ここのダークチョコレートに出会ってチョコレート好きになってしまいました。トップ画像の5種のチョコレートのデザートのテイスティングも絶品です。サンフランシスコにお越しの際は、皆さん是非試してみてください!