シリコンバレーのスタートアップ創業者のお給料事情

今回は、スタートアップ創業者の方々から相談の多い、「どれくらい自分にお給料を払っていいのか」という質問にお答えします。

端的な答えは…自分の余裕と、投資家との交渉次第です。でも、大半の創業者は、物価の劇的に高いシリコンバレーにおいても、年間$50K(600万円)ももらいません。エンジニアの平均的な給料が$100-200Kなので、相場に比べると劇的に安いことになります。それはなぜなのでしょうか。

そもそも、創業者が高い給料をもらうスタートアップは成功しにくい

スタートアップの創業者は、事業に投資するという約束で投資家から資金を受けます。その資金は、決して豪華なライフスタイルをサポートするためのお金ではありません。給料が高ければ高いほど、スタートアップが収益なしで活動できる助走期間は短くなります。とあるVCは、「創業者の給料とスタートアップの成功率には明確な負の相関がみられる」と言います。創業者が賢くお金を使えるかどうかの指標の一つにもなるとして、多額の給料を要求する創業社には投資しないVCも多くあります。そういった点で、多くの創業者は自分の給料を高くは設定しません。ただし、$50Kの給料ではサンフランシスコの家賃は賄えないので、自分の貯金を切り崩して現在のライフスタイルを維持するか、家賃の安い地域に引っ越すかという選択を迫られることになります。

シリコンバレーでの創業者の給料の統計

Next webによると、シリコンバレーの創業者のお給料は$0-50Kが66%となります。中には$175K以上もらっている人もいますが、ほんの7%と一握りの人になります。なかなか厳しいですね。

Silicon-Valley1

経歴やステージ次第では、もっともらうこともできる

ただし、創業者の経歴(直近の収入や、過去にスタートアップを成功させたことがあるか否かなど)によってはお給料はずっとアップする可能性があります。また、投資額や投資のステージが上がれば上がるほどお給料もあがります(詳細は上のNext webのリンクをご参照)。アメリカでは、Shark tankという、起業家が投資家にピッチをして投資を募る人気番組(日本でいうとマネーの虎)があります。そこで、Coffee meets bagel というデートアプリの創業者の3姉妹がピッチをしたのですが、そこで若き3姉妹は「一人年間$100Kずつ給料をもらている」と答えています。彼女たちはスタンフォードやハーバードを出た才媛で、これまでに合計で$2.8Mを調達し、スタートアップも赤字ながら急成長しているので、これだけ高い給料になっているのだと思います。ただし、Sharks(投資家たち)は彼女たちが$100Kもらっているという点にかなり引いており、それも一因で全員「投資しない」の判断をしていたので、$100Kの給料は一般的ではないことが垣間見えます。

特別な事情がある場合は、交渉することができる

さらに、「養わなければいけない家族が多くて$50Kでは路頭に迷う」「医療費を払わなければいけない」などの特別の事情がある場合は、投資家と相談・交渉することはできます。実際の金額よりも、「投資家と自分が納得できる金額か」という点が重要です。

上記はあくまで創業者の話で、従業員にはたとえEarly stageであっても、多くのスタートアップはずっと多くの給料を払います。創業者はハイリスク・ハイリターンで給料は低く株の持ち分は高く、従業員は株の持ち分が低い分給料が高くなるので、当たり前の話ですね。

誰にどれだけの給料を払うか、は、スタートアップの助走期間を決める上で非常に重要です。投資家との交渉次第、と言いましたが、実は自分との交渉次第なのかもしれません。

 

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